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言われたファミレスにバカみたいに必死にチャリこいで行けば、うなだれる仁。
いつもみたいなノリで話しかけて、いつもみたいに悪態ついて…
だけどいつもと違うのは、仁の悩み。
『なぁ…どーしよ…。
俺さ…倫子の事、好きになっちゃった…。』
俯いてそう言う仁に、言葉が出なかった…。
私は上手く笑えてる?
私は上手く話せてる?
気づけば笑顔で手を降る仁とファミレスで別れるとこ。
『応援するよ。』
なんでそんな事言ったんだろう。
だけどもっと残酷なのは、それからしばらくして倫子に言われた言葉。
『私ね智久が好きみたい。』
きっと仁の時より上手く笑えてなかった気がする。
だってこれじゃ仁の気持ちは届かないじゃん。
あまりに悲しい、一方通行の始まりだった。
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