let go

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結局はグチグチ言う私に仁はずっと付き合ってくれて、家まで送ってくれた。 それから私と仁が二人でいる事は、自然と増えていった。 仁の気持ちに答えたわけじゃないし、かなり中途半端ではあるけど… でも優しい仁の隣は居心地が良くなっていた。 智久を好きなままの私を、仁は受け入れ続けてくれた。 友達の延長みたいな曖昧な関係は、それからしばらく続いてた。 二人の間に智久や愛の話はない。 代わりに千春や亮ちゃんの話。 それはそれで楽しいと思えてた。 でもね…、そんな甘えた関係に変化がきたのは、10月になってすぐ。 結局私はその時に、誰よりも先に愛を頼ってた。 あの気まずさなんか、気にならないぐらいに。 。
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