walking proud

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side…A あの花火大会の後、もう四人ではいられないと思った。 智久に好きだと言われてから、三人と距離をとってたし、休みを合わせるのもやめた。 でも一人になれば虚しくて…、一人の夜が嫌だからキャバクラで働き始めた。 たまたま知り合いがいる店で雇ってもらえる事になったから。 カフェの店長には、家庭の事情でお金が必要なんだと、それらしい嘘をついた。 かけもちは禁止だけどいきなり辞められるのは困るからって、日数を減らしてもらう事にした。 キャバクラの仕事は大変だけど、寂しくない。 違う自分になれるし、何より余計な事は考えなくていいし。 相手を楽しませて、お酒を飲んで… 一人じゃないと思えたんだ。 。
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