100人が本棚に入れています
本棚に追加
/350ページ
だけど一番ズルいのは、私自信なのかもしれない。
知ってるのに知らないフリして、今までの関係を保ってる。
仁と倫子、それぞれの話を笑顔で聞いて応援して…
最悪だよね。
いつの間にか、作り笑いが上手くなった気がする。
そんな私に智久からの誘いが増えたのは、６月になった頃。
最初はみんなでいる時に行きたい映画が、たまたま同じだっただけ。
仁と倫子は興味がなくて、『二人で行けば？』なんて軽く言うから、気にもしないで二人でちょっとマイナーなその映画を観に行っただけ。
でもその時の智久が妙にスマートで、きっと智久と付き合って人はいいデートができてたんだろうね、なんて笑って話したんだ。
智久の本音なんか、何もわからずにね。
。
最初のコメントを投稿しよう！