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クラブに着いたのは、日付が変わる頃。
仁の登場に盛り上がる仲間と、仁は楽しそうにしながらも倫子を近くに置いたまま。
それをカウンターから一人眺めて、顔見知りな仁たちの仲間と話したりしてたけど、なんかその空間が辛くて真夜中にクラブを抜け出した。
クラブを出る時に、二人の仲間と入り口で会ったから、ちょっとタバコ買いに行くね、なんてありきたりな嘘ついて。
本当はもう帰りたいのに、始発まではまだ三時間近くある。
一人でいるには長すぎる時間に、ただフラフラと一人で歩いた。
気づけばクラブの周りをフラフラして30分以上。
もうこのまま戻りたくないなぁ…、なんて思った私に智久からの着信。
『おまえ何してんだよ!』
電話から聞こえたのは、智久の必死な声。
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