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第一章
気持ちのいい風が緑の葉を揺らして、澄み切った青空が広がっている6月―。
この物語の主人公、石野 紗英、22歳の結婚式が行われようとしている。
コンコンッ
「はい。」
ガチャ
「紗英。」
控え室に入ってきたのは、今まさに紗英と結婚式を挙げようとしている、新郎、石野 誠だ。
「紗英、綺麗だ…。」
「誠、駄目よ。後でね。」
「わかった。待ってるからな。」
そうして二人の結婚式は始まった―。
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