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第二章~出逢い~
「今から、東建設株式会社の入社式を行います。」
この春高校を卒業し、この入社式に紗英はいた。座っている紗英の隣にはこの会社にはふさわしくないというか、場違いじゃないかと思う程、金髪で化粧も服装も派手な女の人が座っていた。その横には、真っさらなスーツをピシッと着こなしている、真面目そうでちょっとハンサムな男の人が座っていた。
式が始まって 挨拶から始まり 社員教訓など ダラダラと長い話しが続く中、隣から話し声が聞こえてきた。
「え~誠マジで~!」
「クスクスッやだぁ~」
紗英は、(この二人知り合いなんだ…こんな場所でイチャイチャして恥ずかしくないのかな…ていうか、この二人キャバ嬢と客って感じだよね…)と、色々想像していた。と、紗英は思わず、
「ぷっ」
笑ってしまった。
「そこの三人!うるさいぞ!」
壇上で話していた先輩社員に怒らてしまった。紗英達三人は声を揃えて、
「すみませんでした。」
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