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「てめぇがはぐらかすからだろ。」
俺はラルフェをキッと睨みつける。いくら睨んでもラルフェは顔色一つ変えない。ただ俺を見下しているだけ。
この態度が気にくわない。
俺は拳の力を抜く。
それに合わせてラルフェも手わ放した。
もう、諦めよう。
いくら望んでも必ず俺を"ダメ人間"としか皆は見ない。ならもう普通の人間として生きなければいい。
いや、もう死んでるんだ。
俺は下を向き唇を噛む。悔しくて涙が出そうだった。だが、人前で泣いてはダメだ。弱味を見せてはダメだ。
そう自分な言い聞かせて目を瞑る。
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