はじめに

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いつからだろうか。。。 この容姿が、母譲りの顔立ちで。 友達と比べては、鏡を見る度に気持ち悪くなったのは。 両親共に、煙草を吸ってて家の中では煙りだらけで。 畳みの一部に、煙草で焼けた跡残ってたのは。 あんなに、煙草が憎くて仕方なかったのに。 母は、まだ小学生だったあたしに煙草を買わせる為に近所の煙草屋に行かせ、砂糖沢山の山盛り入りのコーヒーを作らせ、肩揉みさせられた。 揚げ句の果てに、キレると殴る蹴るの虐待を。 姉と共に受けた。 原因を知ったのは、母が死んでから数年後のことだった。 父からの暴力だったって。 真実は闇の中。 煙草を毛嫌いしていても、血は受け継がれるものだね。 ストレスには、負けました。 姉も母の血を受け接いで、 キレると鬼のように歯止めが効かず、手の施しようがない。 姉には、小さい頃から知的障害だ。 軽い程度だが、障害者である。 買い物や洗濯、衣服の着脱は出来ても、金銭感覚がなく、言語は話せても人見知りである。 身の回りのお世話は、あたしにかかっており入浴介助は介護が必要。 のちに、発作が引き金の難病になるとは、この時は誰も知るよしもなかった。 あたしが面倒を全て一人で背負うことは、小さいながらも責任があり宿命だと。 姉を守ることは、あたしの使命だと小学生ながら悟った。
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