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毎晩毎晩絞め続けた首…
裕也が、早く私の元に来れるように
裕也の体調にも変化が見られてきた
幻覚が見える、幻聴が聞こえる
少しづつ、身体の不調を美里や、同僚に訴えはじめた
少しづつ回復してきた食欲もなくなり、寝ることを怖がるようになった。
寝ると金縛りの状態になると訴える裕也。
少しづつ私の呪縛に陥ってきているようだった
ある日…フラフラのまま会社へ行った裕也
横断歩道で待っている間、貧血をおこしそうになる
信号が青から赤に変わる…朦朧とした裕也には赤に変わった信号が見えない。
運悪く、大型のトラックがやってきた
――――――……
アッというまに裕也を轢き、人形のように体ごと投げ出された裕也
歩道に打ち付けられ…即死
私は、近づいて…裕也の体を確かめた
フフフ…裕也?
やっと約束守ってくれたんだね
裕也…ずっと一緒にいるって約束守ってくれてありがとう
ずっと一緒に仲良くいようね…
いつまでも…
ずっと…
もう誰にも渡さない
私の裕也
私は不気味にその場で笑いつづけた…
[完]
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