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そういいながら差し出された缶珈琲を受け取り缶を傾ける。
「……空なんだけど」
油断した。コイツは田上涼子だった。
「ふふっ」
涼子のどや顔
コイツはオレが殺すと人生2度目の決意。
ちなみに1度目は会社でオレに告白してきた後輩にオレの性癖をばらしたとき。
4月の初めのこと、とても可愛らしい後輩でした。
熱い眼差しでオレを見ていたその娘は凉子の言葉を聞いた瞬間表情を凍らせました。
そしてオレを見るんだ……
まるで汚物を見るような目付きで……
オレの目から涙が溢れた瞬間でした。
今すぐ殺してやりたい、てかなんでコイツはここにいるんだ?
「もうここには来られないかも知れないでしょ?最後に来て起きたかったのよ……」
ナイスタイミングありがとうございます。
「別に思い出の場所って訳でもないだろここは?オレとメシを食ってただけじゃねぇか」
「ワタシとのお食事は桐弓ちゃんにとってその程度のものだったの?」
頬を膨らませて唸ってくる涼子。
残念だがまったく萌えない。
「ハァー、最低のクズね桐弓ちゃんは!ここでワタシたちは何度も……キス(間接)をしたじゃない!!忘れたの?」
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