侵略①ー①

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こんな空気で人間滅びろなんて言ったら殺されないか? ここは綺麗事を並べて綺麗に切り抜けるのが正解なのかもしれない。 しかし嘘は嫌いだ。 正直に思っていることを偽りなく話す。 「救わねぇよこんな世界」 「えっ!?」 オレの解答が予想外だったのか凉子はすっとんきょうな声をあげる。 オレは屋上のフェンスまで移動して逃げ惑う市民を見ながら凉子に話しかけた。 「見ろ!人がゴミのようだ!!」 「…………桐弓、今わりと真剣に話してたんだけど」 チクショウ、涼子の視線が痛いぜ。
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