侵略①ー①

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午後12:30 オレはいつもながら会社の屋上で昼飯を食べていたりする。 9月末まで続いた殺人的暑さも今ではすっかりなくなった秋の今日この頃、もうしばらくすれば肌寒い季節がやって来よう。 「桐弓く~ん!今日も一緒にゴハンを食べましょ~~ん」 ズパンッと屋上のドアをいきよいよく開け放った田上凉子は弁当を右手に携えオレの座るベンチに足を進める。 毎回思うがコイツはどうしてオレに付きまとって来るのだろう…… 一度聞いてもみたが顔を真っ赤にして「このバカちんが~!!」とナイスなボインを揺らして殴りかかってきた。 全く、意味がわからん! 「今日は何を食べているの桐弓ちゃん?」 「特製、幕の内スーパーDX弁当だ!どうだ?羨ましいだろう?お前にゃあやらんぞ」 「あ~、またそんな高い弁当無理して買っちゃってぇ……お金無くなるよ?私が桐弓の分もお弁当作ってきてあげようか?」
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