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「…いってぇ」
口には表せない痛さ。
だが、反応が遅れれば恐らく死んでいた。
『ふひ…ふひ…』
左腕を抑え踞る俺に、不気味な笑い声を発しながら歩み寄ってくる。
『死ーね♪』
頭頂部に冷たい感触。
あぁ…俺死ぬんだな。
空を救えなかったし生きてても仕方ない、か。
「…こ…ころ……せ」
怖くて声が震えてるのがわかる。
まだ死にたくないのが本音。
だけど、現実は甘くない。
俺は死ぬんだ。
パァン…
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