*『ユメ』だった時

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「さくら、父さんと母さんを心配させるな、帰るぞ。」 お兄ちゃんは怒っていた。 「あっ…待って、ユメも一緒だよね…?」 さくらちゃんは恐る恐る聞いた。 けど、お兄ちゃんの答えは…。 「なにを言ってるんだ、ユメはここに置いていくぞ。」 お兄ちゃんはキツく言うと、片手でアタシを掴んだ。 そして…。 茂みに向かってアタシを投げ捨てた…。
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