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リリィの申し訳なさそうな声が聞こえた気がしたが、痛みに悶える俺には良く聞こえない。
俺は、リリィが俺を優しく抱き寄せたのを最後に、気を失ってしまった。
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『あなた、何処から来たの?』
『きゅう……』
…………ん?
いつの間にか俺は、黒いドレスを着ている少女に抱き抱えられていた。
………良く見ると少女には角が生えている。
人間じゃないのか?
いや、その前に視点がおかし………もしかして、リリィの記憶か?
『龍族の子どもかぁ……………可愛い!!』
『きゅっ!?』
ギュッとリリィ(俺視点)を抱き締める少女。黒い髪に紅い瞳の少女が半端なく可愛いから、恥ずかしいんだがこれ。
『髪と瞳もお揃いだね………独りなのも一緒』
寂しげな微笑を浮かべる少女に、リリィは首をかしげる。
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