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『あはは………そうだ、あなたに名前をあげる!そうねぇ………』
う~ん、と悩む少女は、すぐに明るく笑いかけてくる。
『う~ん…………リリィ……あなたの名前はリリィよ!』
少女が嬉しそうに名付けると、視界にノイズが混じり、場面が切り替わる。
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『ああ、気持ちいいな………』
今度は少女を乗せて、空を飛んでいた。何年経ったのか解らないが、リリィはかなりでっかくなったみたいだ。
少女は声しか聞こえないが、恐らく成熟した女性になってるな。
姿が気になっているとリリィが少し振り返り、その麗しく成長した容姿が確認出来た。
………あれ、髪の毛と瞳が黄金色になっている。
『もうなにもかも投げ出して…………リリィと一緒に旅したいな……』
物憂げな声を出す主に、リリィの心が悲しみに満たされるのを感じた。それに、投げ掛ける言葉が見つからないもどかしさも。
『ふふふ………そろそろ帰ろっか?』
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