プロローグ

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『あはは………そうだ、あなたに名前をあげる!そうねぇ………』 う~ん、と悩む少女は、すぐに明るく笑いかけてくる。 『う~ん…………リリィ……あなたの名前はリリィよ!』 少女が嬉しそうに名付けると、視界にノイズが混じり、場面が切り替わる。 ~~~~~~~~~~~~~~~ 『ああ、気持ちいいな………』 今度は少女を乗せて、空を飛んでいた。何年経ったのか解らないが、リリィはかなりでっかくなったみたいだ。 少女は声しか聞こえないが、恐らく成熟した女性になってるな。 姿が気になっているとリリィが少し振り返り、その麗しく成長した容姿が確認出来た。 ………あれ、髪の毛と瞳が黄金色になっている。 『もうなにもかも投げ出して…………リリィと一緒に旅したいな……』 物憂げな声を出す主に、リリィの心が悲しみに満たされるのを感じた。それに、投げ掛ける言葉が見つからないもどかしさも。 『ふふふ………そろそろ帰ろっか?』
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