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「――――あ………?」
「!!お、起きた!!兄さんが起きたぞ!!」
俺が目を覚ますと、一つ下の弟が叫びながら部屋を出て行った。どうやら俺は、リリィの記憶を見ている間に家まで運ばれていたらしい。
洞窟の奥に居たんだが、どうやって………。
寝起きにしてはいやに冴えている頭を働かせて考えるが、全く解らん。まぁ誰か来たら聞けば良いか。
そう結論付けて目を閉じると、騒々しい音と伴に何人か知り合いが入っていた。
「お兄ちゃん!!」
まず枕元に飛び付いてきたのは、さっきの弟とは双子の妹。近い近い、もっと離れろ!!
そう言おうと口を開く前に、妹は襟を掴まれて俺から引き剥がされた。村長が俺の気持ちをひきつった顔から読み取ってくれたみたいだ。本当に助かる。
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