プロローグ

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パニックに陥る俺に、村長は冷静に説明し出す。 「恐らく、リリィというドラゴンの影響じゃろう。色も一致するしの」 な、なんだと………意外と違和感はないが、何か嫌だぞ!! 俺は頭を抱えていると、村長が肩に手を乗せたので顔を上げる。 村長は厳しい表情をして俺の目を見ていた。 「違和感があったから勝手に確かめて貰ったが、お前には膨大な魔力が発現しておった。とりあえずは人間並まで封印して貰った…………だが、それでは解決しない。制御できない力は、必ず己に破滅をもたらす」 たぶん封印してくれたのは、村にいる自称呪術士だろ。いや、そんな事より、どうしようか…………はぁ、リリィが謝ったのってこういう意味か。 「村長、俺はどうしたら良い?」 昔から困った時は村長に聞いていた。流石村長だけあって、物識りだしな。
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