プロローグ

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何とか兄妹を宥めすかし、俺は遅めの昼食を摂った。 俺達親がどっか行ったから、自分で作んなきゃいけないんだよな。 俺は食器を片付け、目の前に座っている兄妹を見て話し忘れていた事を思い出す。 「そういや俺、そのうち王都に移住するから」 「えぇ!?俺達は!?」 「えぇ!?私達も行く!!」 ……………レイルは良いんだが、ミリアは付いてくる気満々かよ。 ほら、目の前で俺が唖然としてるぜ。 「ミ、ミリア?」 「私達も行く!!行くもん!!」 「そうだそうだ!!絶対付いてくからな!?」 しまいにはレイルまでミリアに同調してしまった。いや、無理もないか…………親に捨てられた様なもんだからな。俺にも捨てられるとでも思う可能性はある。 「ずいぶん賑やかじゃのう」 「「村長!!」」
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