プロローグ

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そんな封印を俺は指輪を触媒に掛けられている。触媒がないと、《解呪》で解かれる恐れがあるらしい。 つまり俺は、呪われたアイテムをつけてんだな。 「畜生………運わりぃ」 「何言ってんだよ兄さん!!」 「そうよ!!これから、私達の新たな人生が始まるのよ!?」 「「それを、『運が悪い』だなんて!!」」 ………双子、お前らも悩みの種なんだからな。自覚してくれ。 そう思ったが、楽しそうに笑っている奴らに言えず、俺は溜息をついて空を見上げる。 ………神様、なんとかしてくれ!!俺に平穏な人生を!! 今までろくな事で祈っていないが、今回は切実なんだ。魔力って………厄介事の匂いしかしねぇよ!! 無駄に晴れている空に心の中で叫んだが、現状が変わる訳もなく。 肩を落としながら、元気な双子についていくしかないのだった。 ………俺、実は不幸体質?
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