14833人が本棚に入れています
本棚に追加
フェルムの獲物は槍らしいな、構えも様になっている。
俺も背中のホルダーから二振りの大剣を外し、片手で一振りずつ構える。
「ば、馬鹿みてぇな筋力してんな………」
引きつった笑いを見せるフェルムだが、クラスメイト達も同じ様な顔をしている。
大丈夫、俺も初めはそんな感じだったから。いずれ慣れるさ。
「………両者準備は良いな?」
「おう!!」
「一応」
「よろしい。では………始め!!」
「先手必勝!!」
先生が宣言した瞬間、フェルムは一気に踏み込んでくる。
龍人の目でも一瞬見失いそうになるほど速い!!
「くそっ!!」
なんとか初撃は弾いたが、流れは持っていかれた。
流れる様な槍捌きで、次々と急所を狙ってくる。
動体視力と身体能力で着いていっているが、少し距離が取りたい!!
「ッ、《ダークボール》!!」
「無詠唱かよ!?」
最初のコメントを投稿しよう!