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学校が終わると拳や仲間と合流して 幹部を務めるチーム昴の溜まり場へと向かう ガラはよくなくても信頼できる仲間がいるこの場所は唯一息が抜ける居場所で、家にいるよりも落ち着けた 二階の個室へ入ると 「よう、やっと詩樹と拳も高校生か」 今の総長、聡さんが感慨深げにそう呟き俺達を出迎えた 「そうっすね。やっと」 素っ気なくそう答えてソファーに腰を下ろす俺に、聡さんは軽く苦笑いを零した 「もう中坊じゃねぇし、そろそろ俺と交代するか」 「…さっそくですか?」 「誰よりお前が相応しいだろ。俺らの世代はもう引退するつもりだ」 このチームがうちの時羽会の後ろ盾を受けている事を聡さんは指している 正直上を押しのけて頭になるつもりもなかったが、このチームに入った時点で聡さんはそう決めていたらしく前々から打診を受けていた
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