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ー現在ー
リコは颯太をあやす麻子を見つめながら麻子が出産した日の事を思い出していた。
出産を経験し母になったマー子は以前よりホントに強くなった。
そして何だか顔も優しくなった気がする。
母親になるって凄い事なんだ。
そして護が帰って来てお客も入りリコと麻子は一番奥のテーブル席でココアを飲みながら話し込んでいる。
ベビーカーに乗ってスヤスヤ眠る颯太を麻子は穏やかな表情で見つめている。
そんな麻子をリコも微笑ましそうに見つめている。
「そうだリーコ。明後日…
東京行くんでしょ?」
「うん。」
「結月さん来るかな?」
「さぁね~!連絡ないみたい。」
「悠くん達にもしてないなんて
やっぱり何かあったんじゃない?
アフリカでしょ?
危険な国でもあるし…
大丈夫かな?」
マー子の言う通り本当は心配で心配で堪らなかった。
だけど…また違う不安が私の胸をざわつかせても居た。
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