誇り

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夜になり結月は屋敷に帰って来る。 玄関で結月はいい香りが漂って来て微笑む。 まるで子供の様にはしゃぎながらリビングへと急ぐ。 ドアを開けるとエプロン姿のリコが出来上がった料理をテーブルに運んでいた。 そんなリコを少しの間、眺めている結月。 ふとリコは気配を感じドアへと目をやる。 「ユヅ!帰ってたの?おかえり!」 そうリコが笑うと結月も笑う。 リコはキッチンへとまた歩いて行く。 「お!旨そう!」 結月はそう言ってテーブルの上に並べられた料理を眺める。 「今日はね中華にしてみた。 麻婆豆腐に回鍋肉~♪ ご飯がすすむでしょ?」 「あぁ。けどおまえの場合なんだって ご飯がすすむけどな。」 「え?」 「今日は特にすすむだけだろ!」 「また人を大食いみたいに…」 「大食いだろ?自覚しろよ。いい加減…」 「あ、はい…」 二人は苦笑いする。 そして向き合って二人は料理を食べ始める。 「え?あのCMに?!」 リコがそう言うと結月は頷く。 「あぁ。さっき千春にオッケー出して来た。」
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