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リコと結月は病院の外まで出てきた。
「ちょっとあいつらに
遅れるって電話して来るな。」
「うん…」
ユヅ急にどうしたんだろ?
リコは携帯を耳に当てている結月の背中を見つめていた。
そうだ。私もマー子に報告しようかな。
リコはそう思いつき携帯を耳に当て出す。
「もしもし?マー子?」
「リーコどしたぁ?」
リコはにこにこしながら話出す。
「あのさ私…妊娠した…。」
「ええー?!マジ?」
電話の向こうで麻子は声を張り上げる。
「今、妊娠7週目だって。」
「ちょっとびっくり。あ、おめでとう。」
「ありがとう。これから色々
教えてね、先輩。」
「あ、うん!もちろん。何でも聞いて!
それで結月さんとは籍入れるんだよね?」
「うん。昨日プロポーズされた。」
リコはそう照れたように言う。
「そっかそっか。よかったね。ホント。」
「うん。」
結月は電話を終えていてリコへと歩いて来る。
リコはそれに気付き結月に待ってという仕草をする。
「あ、じゃぁまたゆっくり連絡するね。」
「うん。わかった。あ、おじさんには
もう言ったの?」
「ううんまだだよ。ゆっくりまた電話するよ。」
「わかった。じゃぁうちの父さんにも
まだ言わないでおくね。
父さん口軽いから。」
「あはは。うん、お願いね。
うんじゃーね。」
リコはそう言い電話を切る。
そして結月へと向く。
「お待たせ。」
「よし、行くか?」
「うん、でも何処に?」
リコがそう言うと結月は笑う。
「だから俺が生まれた場所だよ。」
リコは首をかしげる。
ユヅが生まれた場所…
どこの病院なんだろ?
ここの病院もかなり大病院だけど…
ここより凄い有名な病院なのかな…?
リコはそんなことを考えながら車に乗った。
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