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「お義父さん…改めて言わせてください。
リコさんと結婚させてください!
リコもお腹の子供も一生を賭けて守ります!
幸せにします!」
結月はそう言い頭を下げる。
リコは驚く。
後ろでは貫一が驚いた顔で何か言いかけるが麻子に口を塞がれる。
護は微笑み結月に言う。
「結月くん…」
結月は顔を上げ護を見る。
「こちらこそ…ちょっとドジで
危なっかしい子だけど…
親の私が言うのも
親バカかもしれないけどリコは…
リコは、真っすぐでいい子です。
どうか娘をよろしく頼みます。
リコは結月くんといる事で
それだけでもう幸せみたいだから
生涯、寄り添ってあげてください。
こちらこそリコと結婚してあげてください。」
護がそう照れたように笑うとリコは涙をぽろっと流す。
「ありがとうございます!」
結月はそう言ってまた頭を下げる。
すると後ろから貫一の堪えたような泣き声が聞こえてくる。
「ぅ、ゔ…」
リコ達は振り返る。
「ぁーおぃ!護~!
泣かせんなよ、ちくしょー」
「ヤダ、ちょっと父さんマジ?」
麻子は引いている。
みんなは泣いている貫一を見て笑い出す。
お母ちゃん…私…本当はね、ずっと憧れていた事があるの。
小学生の時ドラマで見たヒロインの父親に恋人である主人公が言うの…娘さんをくださいって…そういうシーンがあって…私それを見た時、私もあーゆーのに憧れたんだ。
ドラマだとそのお父さんは頑固で簡単には許さないんだけど…うちのお父ちゃんは頑固親父とはかけ離れてるから、ドラマみたいにはならなかったけど…でも、すごくすごく嬉しかったよ。
お母ちゃん…
お母ちゃんを一人にしたお父ちゃんだけど…きっとお母ちゃんももう許しているよね…。
私よりお父ちゃんの事きっとお母ちゃんの方が理解していたはずだから。
ねぇお母ちゃん…赤ちゃんができたって知ってから何だか私、お母ちゃんがものすごく恋しいの。
なんでかなぁ?私自身がお母さんになるのにね。
おかしいよね。
しっかりしなきゃ。
だけど…お母ちゃんにも赤ちゃん抱っこしてもらいたかったなぁ…。
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