7105人が本棚に入れています
本棚に追加
/387ページ
「うごいた…?」
「…?」
「ユヅ…!今…赤ちゃん動いたかも!」
「なに?!」
結月はリコへと寄りお腹を見る。
「あ、ほら!また動いた!」
結月は笑顔になりリコのお腹に手を置く。
「解る?にょろにょろ~って!」
結月はじーっとお腹にを見つめ手を置く。
「あ!ほら…」
「お!今のか?」
「うん!」
二人は笑う。
「よかった…。初めて感じた胎動…。
ちょっと心配だったの。個人差はあるけど
私の周期だともう感じる人も居るって。
赤ちゃん…ちゃんと此処で生きてるんだね。」
「おまえが笑ったからかな。」
「え?」
「今日のおまえ久々によく笑ってたし。
なんか解放されてるみたいな
リラックスしてただろ?」
「うん、そうか。」
二人は笑う。
「不思議だな。おまえが笑うと
こいつも楽しいのか。なんか妬けるな。
父親ってこんなもんなんかな。」
結月はそう言って笑う。
「けど…私はユヅが笑うと楽しいの。
てことは…まずユヅが笑ってないと…
でしょ?だからユヅも繋がってるよ。」
リコがそう言うと結月は嬉しそうに笑う。
「あー早く会いてーな。こいつに。」
「うん。」
二人はお腹を見つめる。
「おいチビ太~!」
結月はそうお腹に話しかける。
「なにチビ太って…」
「とりあえず、こいつの名前。」
「やだ!チビ太って…
もっと可愛いのにしてよ。」
「じゃぁ…ユジュニアか?
ユヅキのジュニア…」
「もっとやだ。キモイよなんか…
ドラゴ◯ボールに出て来そう…」
リコは呆れながら笑う。
「よし、男って解ったから、
そろそろ名前を考えよう。」
結月はそう言って動き出す。
リコは笑って結月を見つめている。
最初のコメントを投稿しよう!