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それから…翼さんは亜衣ちゃんに龍之介さんのお母さんの働くスナックを聞き出し止める私を振り切る様に一人うちを飛び出して行った。
何か、嫌な予感がした私はすぐにユヅに連絡した。
だけど…ユヅは仕事ですぐには動けないらしく私はただただ時計を見つめていた。
そして…亜衣ちゃんが帰ってから一人になった私は余計に居ても立っても居られなくなってユヅに止められたけど…結局、翼さんの後を追って来てしまった…。
ごめん…ユヅ…
そして…龍之介さんのお母さんのスナックの側を歩いていた。
「この辺かなぁ?」
リコがそう呟き立ち止まると目の前に翼が飛び出して地面に倒れて来る。
リコはハッとし倒れている翼に駆け寄る。
「翼さん?!」
翼は口元から血を流している。
「うわ、リコちゃん!来ちゃったの?」
「翼さんどうしたの?!血!血出てるよ!」
「え?マジ?って…殴られたからね。」
翼はそう言って呑気に笑う。
すると店から、あのビルで翼を追いかけて来た男二人が出て来る。
おっつ…!
リコは男達の姿を見て苦笑いする。
「なんだ?仲間か?」
男の一人がそう言うとリコは苦笑いする。
翼はリコを庇うようにリコの前に出る。
「この子は関係ねーよ。」
翼がそう言うと男達は顔を見合わせ笑う。
一体どういう展開?!
翼は男達に胸倉を掴まれ殴られる。
「翼さん!」
リコは助けを呼ぼうと立ち上がる。
「誰か~!」
しかし、もう一人の男に捕まりリコと翼は店の中へと連れ込まれる。
店の中に入ると佳織も手を縛られ床にしゃがみ込んでいた。
リコは首を傾げ佳織を見つめる。
「その人…龍のママ。」
翼がそう言うと男達は声を荒げた。
「つべこべ言ってねーで、おまえらも座れ!」
翼とリコは言われるがまま佳織の側に座る。
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