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「元気な男の子だ。ほれ…」
ナツはそう言ってリコに見せてやる。
廊下では悠と小百合が笑顔で喜んでいる。
「悠くん!生まれたわ!やったぁ!」
悠は、はしゃぐ小百合を見つめながら嬉しそうに目を潤ませながら笑っている。
リコはタオルに包まれた我が子を胸の上で抱きしめている。
結月も笑って我が子を見ている。
「俺様に似てイイ面してやがる。」
リコは笑う。
「早くも親バカだ。ねぇ?」
リコはそう言って我が子を見つめる。
結月はそんなリコを見つめリコの額に自分の額をくっつける。
「ちょ、なに?」
「ありがとな。俺たちの天使を
産んでくれて…」
「ユヅ…」
二人は額をくっつけながら微笑む。
7月13日、午後3時21分…私の誕生日の2日前にこうして…
宇佐美家の長男が生まれました!
御祖母様、お母ちゃん…
私、母になりました…!
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