「 LOVE 」

11/20
7105人が本棚に入れています
本棚に追加
/387ページ
そして…10日後…退院日 私と赤ちゃんは通常より少し長めの入院生活を送った。 少し早産だった事で大事をとって…というナツさんからの指導で10日間の入院生活を送った。 「ユヅ~~!」 リコが荷物などをまとめながら結月を呼ぶ。 しかし結月は赤ん坊を抱きながら赤ん坊を 見つめていてリコの声にも気付かない。 リコは腰に手を当て少し結月を睨む。 「ちょっとユヅ!早く準備して行かないと みんなReverseで待ってるんだよ?」 「わ、分かってるって。だって 生まれてから仕事仕事で中々 こいつに会えなかったんだぞ? いいじゃねーか久々の再会なんだから。」 「これから毎日会えるでしょうが。」 そこへ、小百合がやって来る。 「ちょっと、いつまで待たせるの?」 「あ、すみません…」 小百合は結月を見る。 「結月!リコちゃんまだ出産後で 体力もまだないんだから… 手伝ってやんなさいよ!」 小百合はそう言って赤ん坊を抱こうとする。 「あーもー!チビ太…」 結月はそう言って拗ねながら小百合に渡す。 リコはクスクス笑っている。 「そうだった、そうだった! リコのおかげで俺はこいつに 出会えたんでした!」 結月はそう言ってリコを後ろから抱きしめる。 リコは慌てて逃げる。 「ちょっと!」 「なんだよ?」 お義母様の前で、全く…! リコはそう心の中で呟く。 結月は首を傾げるも笑って荷物を運び出す。 「ねぇ名前、今日…みんなの前で 発表するんでしょ?」 小百合はそうウキウキした様に聞く。 「え、あ…まぁ…」 リコも笑う。 「楽しみだなぁ~~!」 小百合はそう言って赤ん坊を見る。 外では真木が汗をハンカチで拭いながら車の前で待っていた。 「親父!」 結月は笑顔で真木に呼び掛ける。 真木もハッとし笑い結月へと駆け寄る。
/387ページ

最初のコメントを投稿しよう!