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「いや、ほら…雪野さんも居るし…
なんなら、食事はまた前みたいに
シェフ呼んで任せても、その…
いいんじゃないか…?」
「シェフ?食事なら私が作るけど?
なんか問題でも?」
小百合がそう言うと結月と真木は苦笑いする。
リコは笑っている。
こうして…私と赤ちゃんはナツさんの産院を退院した。
一カ月近く早い早産だったけど…母子ともに元気です。
そして…リコ達がReverseにやって来ると皆が盛大に出迎える。
”リコちゃん誕生日おめでとう&出産おめでとう”と手書きで書かれた布や飾りも豪華である。
翼と龍之介、彩笑に慎治…sunsetの二人に千春…。そして…悠や麻子に敦志も颯太を抱きながらリコ達を祝う為に顔を揃えている。
「よーし、じゃぁグラスもみんな
持った様だしパーティーを始めようか!
じゃぁ僕が代表して乾杯の音頭を取らせて
いただきやすっ!」
みんなは笑っている。
「では、リコちゃん…誕生日おめでとう!
アーンド、出産おめでとう~~!」
翼がそう叫ぶと皆は続いて祝福の言葉をそれぞれ言う。
そして…乾杯をする。
「では、此処で父親になった
結月からみんなにご挨拶が
ある様です。結月…」
「あ、うん…」
結月は翼に言われ前に出る。
踏台の様な物に乗る様に言われ結月は乗る。
「えっと…みんな!本当に毎度の事
いつも俺らの為にこんな風に
盛大に祝ってくれて…ぁ、その前に
みんな忙しい中、こうしていつも
集まってくれて本当にありがとな!」
皆は笑顔で結月に注目している。
「俺がアフリカに旅立つ日も
此処でこうして、こんな風に
みんなで盛大に祝ってくれて
見送ってくれたよな…。
けど…色々あって帰国してからの俺は
本当にみんなに心配かけたし…何より
リコをたくさん泣かせた…。」
リコは色々と思い出す。
「あの時は本当にみんなごめん!
それから、本当にありがとう!」
「いいって、いいってー!」
翼はそう言って茶化す。
「また…帰国してからは新しく
出会いもあって…新しい良い
仕事も出来た!」
結月はsunsetの二人と千春を見つめる。
千春も微笑む。
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