離別

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その頃…ハネムーンに出掛けている小百合と真木はホテルの部屋に居た。 小百合はベッドの上に寝そべっていて真木にマッサージをしてもらっている。 そこへ携帯が鳴る。 「もーう誰?真木、取って~!」 「はいはーい。」 真木は笑顔でそう言いテーブルに置いてある携帯を取りに行き小百合に携帯を渡した。 「ありがと。」 小百合はそう言って携帯を見る。 「お母様だ。」 小百合は首を傾げながらも電話に出た。 「もしもし?」 「悪いな。邪魔して…」 ひばりはそう、いつもの様に嫌味混じりに言うと小百合は顔をしかめて笑う。 「いいえ。お母様どうしたの? お母様が連絡してくるなんて…」 「それが…結月のやつリコと 別れたらしい。」 「えー?!」 小百合は驚きベッドから飛び起きる。 真木も小百合の様子に驚き首を傾げる。 その頃、リコはスタジオで掃除を続けていた。 辺りは大分、片付られて来ている。 リコが雑巾を絞って居ると携帯が鳴る。 リコは慌てて手を拭き携帯を耳にした。 「もしもし?」 「リコ…」 「うん悠くん、どしたの?」 「今日リコ帰り何時になりそう?」 「んーまだ掛かりそうだな。」 リコは独り言の様に呟く。 「え?なに?」 「あっいや、たぶん遅くなっちゃいそう。」 「そっかぁ…母さんがさ夕飯 一緒にどう?って。」 「そっかぁ!いいねぇ! じゃぁなるべく早く済ませて 帰るよ!」 「解ったよ。じゃぁまた連絡して?」 「うん!ほいじゃーねぇ!」 リコはそう言って携帯を耳から放す。 「よーし!急ぐぞー!」 リコはまた腕捲りをし気合いを入れている。
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