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陽が沈みかけた頃リコは掃除を終え額の汗を拭う。
「我ながら綺麗になったなぁ!」
リコがそう呟くとドアが開かれる。
開かれたドアから響が入って来る。
「うわ!スゲー!
ここまでやってくれるとは…」
「エッヘン!」
リコはそう得意気に笑う。
「よし!助かったわ。
もう帰っていいよ。」
「わーい!じゃぁね!
お疲れした!」
リコはそう言って上着を羽織り出す。
響は窓を閉めている。
すると背後からバタッと倒れる様な音がして振り返る。
響は驚く。
リコが倒れているのだ。
響は慌ててリコへと駆け付け抱き起こす。
「おい!しっかりしろ!どーした?」
リコはうっすら目を開けて響を見る。
そして力の入らない声を出す。
「お腹が…」
「腹?腹がどした?」
「お腹が…減って…動けな…い…」
「……!?」
リコはパタッと力をなくし目を閉じる。
「おい!」
響は呆れた顔をする。
「なんなんだ…この女…」
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