離別

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しばらくしてリコは響が買ってきてくれた ハンバーガーを勢い良く頬ばっている。 そんなリコを響は珍しい物でも見る様に見つめている。 「ウマッー!」 リコは嬉そうに頬ばっている。 「あんた変だよね。」 「え?なにが?」 「飯1日食べないくらいで普通 倒れないだろ。」 「そうかなぁ? ご飯1日食べれなかったら 死んじゃうよ!」 リコがそうさらりと言うと響は唖然とする。 「あんた今日群馬だっけ? 帰るんだろ?時間平気なの?」 するとリコはハッとする。 「今、何時?」 響は携帯を見る。 「7時過ぎた。」 「ヤバーイ!」 リコは立ち上がる。 そしてポケットから携帯を取り出す。 「おっつ!充電切れてるし。 悠くん心配してるよな。 とりあえず帰るか。」 リコは慌てて帰ろうと食べ掛けのポテトを袋に入れている。 「ごめん私、帰るね。 これご馳走様!じゃぁね!」 リコはそう言って慌ただしくスタジオを出ていく。 響は首を傾げ、やれやれとした顔をする。
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