第一章

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  目の前には絶え間なく行き交う車群。それは時間に追われ先へ先へと急ぐサラリーマンの生き様に見えた。 そんな僕もサラリーマン。 毎日、決まったバスに乗り、決まった役割を決まった形で、決まったように処理をして、文句も言わず熟していればそれで良い。 平凡な仕事。平凡な年収。 平凡な家庭。平凡な毎日。 …昔から平凡という二文字が僕には付き纏った。  
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