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──数十分後──
「ふう……どうよ!!!」
見事な料理が二、三人分ほど出来ていた。因みに料理は……
炒飯
野菜いため
魚の煮つけ
(麦茶)
である。麦茶は冷蔵庫にあったものを拝借した。
「……松陰くん……少し貰ってもいい?」
素晴らしい出来の料理に、つい敬語になってしまう澪華。
「当たり前だろ?食材は澪華のだし」
食べながらも、あっさり返事する日野。澪華の後ろにいる二人は無視。
「待って澪華!!!いくら美味しそうでも、味付けは最悪の可能性があr」
「……モグモグ……旨いぞ?めちゃくちゃ……モグモグ……」
勝手に食べ始めたのは、言わずもがな翔一。この後、空乃から拳骨を貰ったのは余談。
「ちょっと!?翔一!?何してるのよ!?毒あるかもしれないじゃない!!!」
余程日野の腕を信じたくない様子の空乃。もはや無茶苦茶なことを言っている事に気がついていない。
「何で自分の食べるものに毒をいれる必要があるんだよ!!!つか自分で食材持ってきてもねぇからな!!!毒要素ねぇからな!!!」
もっともな意見を言う日野。と言うか色々間違っているのは空乃。
翔一と日野が食べたのに何ら体調に変調が現れていない時点で普通は気づくだろう。
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