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「あ……美味しい……」
澪華も二人を見て食べた。感想は以上の通り。
「モグモグ……とりあえず食え……」
「ムグッ!!!」
翔一は面倒くさくなったらしく、空乃の口に炒飯を突っ込む。因みに翔一が使用していたスプーンでの一撃(?)である。
「あ……美味しい……負けたわ」ボソッ
何やら小声で呟くにとどまった空乃。直後──
「だろ?モグモグ……」
翔一が空乃に食べさせたスプーン(元々翔一が使ってた)で食事を再開した。空乃はそれを見て顔を真っ赤に染めた。
(あ~……何か分かりやすいなぁ~……)
「?何が?」
読心術師、何故分からん!!!むしろアイツの心を読めや!!!……と、日野が心で毒づく。確かに日野の気持ちは、分からないでもない。
※アイツ=空乃
「あ~……何故か今の状態の、女子の心は読めん」
あっさりと返す翔一。ぶっちゃけ見たら分かると思うが、翔一は普段から心を読む為か、顔からは感情を読むことが極端に苦手らしい。
(……あぁ……主人公体質か……鈍感なんだよな……)
もはや、主人公が日野から翔一になりそうになっている。この小説、大丈夫だろうか。
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