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「あ、アーチちゃん!!久し振りだね!!!」
澪華は小さい少女に挨拶する。男の方は完全にスルーしてる。
「あ、戦馬さん!!家の仕事、手伝ってくれたんですか?」
訂正だ、空乃が挨拶してた。……翔一は何処行ったんだ?
「後ろ」
「うおぁ!!!?脅かすなよ、心臓に悪い」
いつの間に回り込んだ、こん畜生。……で?
「あぁ……あのちっこいのがアーチ=トリー。筋骨隆々なのが戦馬風斗さん」
ふむふむ、ちっこいのがアーチ、ゴリマッチョが戦馬か……何だろ……コメントしずれぇよ。
「……所で、そいつは松陰か?」
「そうだけど?」
いきなりゴリマッチョこと、戦馬に話し掛けられた。……あれ?もしやまた俺を知ってるパターン?
「え?松陰?こいつが?」
「おいこら糞チビ、黙らっしゃい。指指すな、失敬だろうが」
「糞チビ言うな、糞野郎」
な!!!何故心の声が分かる!!!もしや読心術!!!?
「いや、さっきのモロに口走ってたから」
「え、うっそ?マジで?」
マジかい読心術師ぃぃぃぃぃ!!!
「何はともかく、久しぶりだな……松陰」
「あ~……すいません、ちょっとばかり記憶が無くて……」
そう、くどいが今の俺にはここの記憶がない。久しぶりとか言われてもわからないし。
「あん?記憶がない?……そうか……またか……」
またか?何か知ってんのか?戦馬さん……
「何か知ってんのか?」
あ、タメ口だった。いいや、気にしなさそうだし。
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