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「いや知らん」
……え?えぇぇぇぇぇぇぇ!!?期待させといて……
「知らんのかぃぃぃぃぃぃぃ!!!?まさかのフェイク!?嫌がらせか?嫌がらせなのか!?」
「ははははっ、良い反応だ!!なかなか面白くなりそうだな!!!」
さらりと冗談を言う戦馬。何やら日野の突っ込みに光るものを感じたらしい。
もう用はない、とばかりに戦馬は牧場内の隅にあった、彼の自宅に帰っていった。因みにアーチはまだいる。
「で?松陰は何があってこちらへ来た」
「ん?祖父ちゃんの牧場を整備しに?」
日野はいきなり変な事を聞かれたなぁ、と思ったがそれは言わなかった。言ったらただじゃ済まなさそうだから。
「そう……勝手にここの発明品の調整にくるからヨロシク」
……はい?発明品?何それ知らねぇよ?
「発明品って何ぞ?」
分からないなら聞けばいい!と言う安直な考えに至った日野。アーチは顔で『説明ダルい』と言っている。
「え……と……松陰くん?アーチちゃんはね、発明家なの。発明品を、町に持ち込んだりして生活してるのね?松陰くんのお祖父ちゃんの牧場……つまりここで作品を試してたみたいなの……」
「……要は発明品兼試作品があるから勝手にくると?……まぁいんじゃね?試作品だか何だか知らんが、役に立ちそうなら使わせて貰いたいしな!!」
ここまで言って、急にアーチの顔は、驚きを露にした。え?何か言ったっけ?俺……
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