21人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
────
ここは……何処?
図書館みたいだな……
それにあれは……俺?
でも、隣の女の子は誰だ?
「……ミ……カ」
ミカ?何だろう……懐かしい?
────
「……はっ!!!」
ガバッと上体を起こす日野。どうやらソファの上で寝ていたようだ。
「ここは……図書館か?」
先程の夢に出てきた図書館に、とても似ていた。いや、同じかもしれない。
周りには、沢山の本が山積みになっており、ぶっちゃけ汚ない。何かないかと周囲を見回していると、部屋の戸が開いた。
「あ、松陰くん……だよね?」
この少女が、日野を助けてくれたらしい。しかし、日野には気になることがあった。
「そうだ、俺は日野松陰だけど……てか、君は?」
日野はこの少女に面識がなかった……。何故自分の名前を知っているのか……。日野は聞かずにはいられなかったのだ。
「え?……覚えてないの?」
少女は、何故自分を知らないの?と言った反応だ。
「あぁ……もしかして、昔仲良かったのか?俺ら」
どうにも昔、ここで生活していた時の記憶がないのだから、予測でしかない……現実的な発想だが、確率は高いだろう。
最初のコメントを投稿しよう!