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ここ何処だ……あれ、てかまたこのパターンなの?
……祖父ちゃんの家、もとい我が家だな……
そしてあの二人は誰?
その二人の特徴は赤だ……
二人は近づいてくる……
……あれ?危なくね?
こっちに走って来てるし、腕振りかぶってやがる!
あ、やばいやばいやばい……拳がすぐ近くに
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「避けろ俺ェェェェェェェェェェ!!!」
「あ、起きた」
「……あれ?」
ガバッっと起きた日野。即視感あふれる起き方。何ともつまらない男だ。
どうやらまた図書館のようだ。だが、先程起きた時より、部屋が綺麗になってはいるが。
何故か知らないが、ベッドの横に澪華がいる。……いや本当に……何で俺はまた寝てんの?
すると──
「お、起きたな!」
「やっと起きたの?」
俺を殴った赤色二人組が部屋に入ってきた。……ん?殴った?
「……ぁぁぁあああ!!!いきなり殴りやがった奴らじゃねぇか!!!テメェ等誰だゴラァァ!!!」
何故だ!!!何故この野蛮人どもがいんだよ!!!
え?野蛮人は失礼?
知るか!!
いきなり殴りかかるような奴は野蛮人扱いでいいだろうが!!!
等と長い時間、言い訳している訳だが問題ない。日野の中での話だから現実では一秒程だ。
「あ……俺は、鹿波 翔一(かなみ しょういち)だ。よろしく」
「私は月無 空乃(つきなし そらの)よ……」
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