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夏の渇いた風が吹いた。チャイムの音が真っ青な空に吸い込まれていく。
星野学園高等部、昼休みの賑やかな教室。
お弁当を食べながら、思い出したように親友の理子は口を開いた。
「…ねぇ若菜さぁ、『裏会』の噂、知ってる?」
「!!?ぶふぇぉ!えほぉえふぉぐふん!ぐふん!ぶ、ひっ苦し…っww(笑)」
私は食べていたおかずを喉に思いっきり詰まらせ、苦しみ悶えた。
(ちなみに私は上村 若菜(うえむら わかな)という)
「ちょwww」
私のあまりの悶えぶりに、周りにいたクラスメイト達が若干引いていた。そんな目で私を見るんじゃない!
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