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「否定もなにもあんたの言う通り、俺等は人斬りだった。それは事実だ」
黙った少女の変わりに今度は青年が答える。
「だった?」
「あぁ、人を殺すのを止めたんだ。つっても昨日殺してるから殺してない期間は三ヶ月くらいだ」
「何故人を斬るのを止めた?」
「そんなこと簡単な話だろ?単なる復讐から始まっていつの間にか復讐ついでの仕事に変わった。だが、復讐する相手が消えたんだ。止めて当然じゃねぇの?」
自嘲的に笑う青年に誰もが言葉を失った。
言葉を紡ぎ己の過去を嘲笑う青年の茶色掛かった眼には何の色も、光ですら写ってはいなかった。
「まあ、殺されるってんなら大人しく殺されてやるよ」と笑う青年。
同じ考えなのか『殺されてやる』と言った青年に文句を言うわけでもなく、ずっと無言を保つ少女。
土方は何かを考えているらしく黙ってしまったので部屋には沈黙が漂う。
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