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とある課の仕事はなかなか大変だ。
今日も白くて長い髭を付け、白いローブを着用してある男はその課に出勤する。
「今日の予定は……ですか。」
男は書類を見ながらそう呟くと、職場に転移する。
異世界トリップという言葉をご存知だろうか。
この物語での異世界トリップとは、地球で死んだ人間が、ある課の職員に何か力を与えられ、ファンタジーやSF等の世界に転生させられる事だ。
そして、このある課の男は、来た人間を異世界に送る義務こそあるが、かなり裁量が与えられている。
つまり男はここに来た者に、適当に豆腐を投げるのが上手くなる能力等を与えて、危険な世界に送る事もできる。
そして、男は自分の職業をかなり気に入っていた。
そして、突然男の職場である白い空間の床が光始め、一人の少年が突然出現した。
少年は突然白い世界に連れて来られたのか、混乱しているようだ。
「俺は確か死んだ筈じゃ……。」
等と少年が呟いている様子を、男は笑みを浮かべながら眺めている。
(さて、今日はどういうシチュエーションで楽しもうか。)
男は少年を見ながら、そう考えていた。
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