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「誰だおっさん」
少年は辺りを見回し、男を発見してそう男に話しかけた。
「ワシは神じゃ。」
男は今回のシチュエーションを決定し、少年に向かってそう答えた。
「って事は、俺はやっぱり死んだのか。」
少年はそう独白する。
「それについてはすまない、此方の不手際で御主を殺してしまった。」
少年の死因は建物からの転落死であり、不手際ではないのだが、男はあえて少年に向かってそう言った。
「はぁ!?ふざけんなよ!!!」
男の理不尽な言動に少年は怒り、男に殴りかかる。
少年のパンチは男の腹に命中し、更に少年はもう片方の手で男の頬を殴りつける。
暫く少年は男を殴り続け、やっと気が済んだのか、少年は男を踏みつけながら、男に向かって話しかける。
「で、生き返らせて貰えるんだろうなぁ?」
少年は踏みつけている男に向かって、そう尋ねる。
「ざ、残念ながらそれはできん。
しかし、他の世界に送ってやる事ならできる。」
男がそう言うと、少年は何故かがっかりせずに、喜び始めた。
「よしゃぁぁぁぁ!これで俺も転生チートができる!!」
少年はそう叫んだ。
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