入学

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チュンチュン 小鳥のさえずりが聞こえる。 実に気持ちのいい朝だ。 そんな朝日が差し込む部屋に彼はいた。 「う~ん…。これだとなぁ…。」 彼の名前は姫路 紫(ひめじ ゆかり)。 本日、高校の入学式を迎えるピカピカの高校1年生だ。 「まぁいいか。第一印象なんてどうにでもなるさ!」 紫は身だしなみを入念にチェックしていたが、何も変わらないことに気がつきとうとう諦めてしまった。 コンコン 「紫~!準備できたの~?」 なかなか下に降りてこないので母親が様子を見に来たようだ。 「あ~、一応できたけど微妙なんだよね。」 「どうでもいいけど、早く朝ごはん食べちゃいなさい。」 「どうでもいいってさ…。」 紫はブツブツ文句を言いながらも、母親に従い自分の部屋を出た。 「姫路紫15歳。見た目が気になるお年ご「早くしなさい!」 「へ~い。」 叱られたので紫はおとなしく下へ降りた。
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