No.1 ゲームの始まりを告げる鐘の音

11/14
前へ
/244ページ
次へ
「僕は王欄<おう らん>。名前から分かる通り中国のものだ」 小柄だが、どこか威厳・・・というべきか、風格がある少年だ。 「朴珠愛<パク チュエ>、16歳です・・・」 (あ、この人韓国人だ) 韓国ドラマをたまに母が見ていたので、すぐ名前で韓国人だという事がわかった。 「僕、Simon L Hedman<シモン・L・ヘドマン>」 奥手なのか照れ屋なのか、顔を隠しながら言った。 「Roldan A Galvez<ロルダン・A・ガルベス>だ、よろしく」 他の外国人は流暢に日本語を話していたが この人だけは少し訛りがあるような感じだった。 「俺の名はAlvi U Hahto<アルヴィ・U・ハハト>だ、しっかり覚えてくれよ」 よく映画などでみるスポーツマンのような見た目だ。 (ん、順番的に次は俺か・・・) 「俺は乱。華道乱だ」 慌てているのを隠しながらさっさと自己紹介をした。 「私は加藤優姫、14歳の中学3年生です」 (さっきの女の子だ、よく見ると結構可愛いな) 「Reinwald<ラインヴァルト>だ」 落ち着いた声で最後の少年は名乗った。
/244ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加