24人が本棚に入れています
本棚に追加
AM.11:36
学校の帰り道。
「はぁ、もうこの学校も3年目になるがあいつは好きになれないわー」
と愚痴をこぼす俺に周りで友達が相槌を打っている。
昼になる手前で太陽は空高くまで昇っている。
その時、空を見ると赤く光る物体が目に見えた。
「あれなんだよ、なんか降ってきてるぞ」
そう口ずさむと周りの友達が全員空を見上げた。
「ん、何も見えないぞ華道」
「え、あぁそうか。・・・俺の勘違いだわ」
と笑って空気を和ませた。
(いや、あれは絶対勘違いなんかじゃない)
そう思い俺は気にするものの、あれの落下地点へ行く事など到底できない事を悟り
諦めて家路に向かった。
AM.11:38
乱が見た赤く光る物体が地球に落下した。鐘のように響きわたる大きな音がし、
世界が一瞬にして真っ白になった。
最初のコメントを投稿しよう!