新たな世界へ

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そんな僕も中学校で1度目の人生の分岐点に立たされた。 高校受験だ。 僕はこれに懸けてみた。 あえて隣の県の高校を受験する事にした。 親には、隣の県の高校の方が大学への進学率が高いからだと言っておいた。 親は僕に無関心だ。 僕には2つ年上の兄と 一つ年下の妹がいる。 兄は小学校から始めたサッカーで高校は推薦をもらい県内のサッカー強豪校の特待生に、妹は幼少期から習っていたピアノのコンクールで良い成績を残しているので将来はピアニストだとか言われている。 だが、僕はどうだろうか。 学校の成績は中間あたりだし、突出すべき才能も無い。 僕は、兄のようにサッカーが上手いわけでも、妹のようにピアのを弾けるわけでもないのだ。 だから、僕の親の関心は僕には向かないのである。 だから、僕がいじめられていることも知らない。 僕がもし、SOSのサインを出しても気づいてはくれないだろう。 受験の話をしても親は軽く聞き流しただけだった。
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